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Talk Session #4

2025.7.11

​@ヒジノワCafe&Space

Guest Speaker

大塚康宏さん

鈴木稔さん

髙田英明さん

廣瀬俊介さん

簑田理香さん

Facilitator

中山久美(民芸店ましこ)

遠藤康一(宇都宮大学)

大嶽陽徳(宇都宮大学)

Cooperation

宇都宮大学地域デザイン科学部建築都市デザイン学科学生

現ヒジノワ共同代表/ウェブクリエイター/Fundemic代表/LLP風景社

現ヒジノワ共同代表/陶芸家

大工/星居社代表

環境デザイナー/LLP風景社

地域編集室簑田理香事務所/LLP風景社

Index

第1部

・ヒジノワの生い立ち ~16年目を迎え~

・ヒジノワで行われてきた活動の紹介

・運営方法 ~継続の鍵~

 

第2部

・運営メンバーの声「これからの本通りへの話題提供」

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ヒジノワの生い立ち

ヒジノワの歴史のスタートは2009年の第1回土祭(ヒジサイ、益子で2022年まで開催されたアートイベント)に遡る。展示会場の一つとして使われることになり、益子町が空き家だった建物を借り、まちの費用で改修をすることになった。イベント終了後に建物は町から持ち主に返され、その後の利用法を有志のメンバーで集まり考えることとなった。

 

そこで、日替わりで出店できるコミュニティカフェとギャラリースペースにすることになった。

 

しかし、すぐにカフェをできるような設備はないので、陶器市中に蚤の市を開いたり、グッズを販売したり様々な方法で資金を集め、キッチンやトイレなどの設備を整えた。

そして立ち上げから数年、コミュニティカフェは地域に浸透し、出店希望者のチャレンジの場として多く利用されるようになっていった。現在独立した店舗を持っている方の中に、ヒジノワで出店経験のある方も複数いる。

 

 

参考:ヒジノワHP「ヒジノワとは」

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どんな活動の場になってきたのか?

<カフェスペース>

  • 地域農産物を使ったランチ等のカフェ出店

  • 食品ロスを防ぐ地域食堂 etc.

<展示・ライブ会場として>

  • 把手展

  • 地域の作家を紹介する「クリエイターズファイル」展

  • 陶芸・衣服や布作品などの展示販売

  • 絵画展・写真展

  • 映画上映会(かつて益子の街中にあった映画館「太平座」の名前を借り、2015年土祭でまちなか映画館「太平座」としてヒジノワで映画上映を行った。)

  • お話会やトークセッション、自主企画の場

  • 「ましこのうた」ライブ

  • 民謡ライブ etc.

 

<地域間交流の拠点>

  • 栃木西方との交流

  • 台湾大渓との工芸を軸とした文化交流

 「大渓益子勝手姉妹郷」継続中

http://editorialyabucozy.jp/daxi_mashiko/

運営方法と軸となる考え方

  • NPOなどの団体組織ではなく有志メンバーによる集まり

  • 運営メンバーを軸に、企画によって関心のある地域住民が集う流動性。

  • 運営資金を助成金に頼らず、カフェやギャラリー利用料で賄っている。

  • ヒジノワの運営メンバーは全てボランティアで活動し、収益はヒジノワの設備の補修などに費やされている。

  • 初期の頃は会費による会員制も試したが、金銭によりサービスを受けるという感覚をなくすため会員制は取りやめた。

継続してきた秘訣を3つの要素に簑田さんがまとめてくれました。

  • 多様性:仕事や専門が様々なメンバーが集まることで補い合える

  • 任意性:義務ではなくやりたい人がやるというベースがある

  • 自治性:補助金頼みでなく自分たちでできる範囲で主体的に行う

そして何か問題があったらメンバーで直接顔を合わせ相談するというのが大切とのこと。

運営方法と軸となる考え方

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第2部

運営メンバーの声「これからの本通りへの話題提供」

ヒジノワの運営メンバーは、それぞれ異なる仕事を持つ個人の集まりであり、ヒジノワの場づくりや地域活動に各分野のノウハウを活かしています。それぞれの視点で見るヒジノワについて・本通り地域について、お話を伺いました。

簑田さん

廣瀬さん

髙田さん

大塚さん鈴木さん

  • まちづくり地域づくり支援、広報・編集の視点から

  • 環境デザインの視点から 

  • 建築・リノベーションの視点から 

  • これからの本通りについて考えること

<地域の未来を描いてゆくために参考になる事例>

①小山市でのお仕事で取り組んできたプロセス

 

調べる」 地区ごとに風土性調査

  ↓

共有する」 基礎資料作成・報告会

  ↓

学び合う」 勉強会 テーマ抽出

  ↓

語り合う」 ワークショップ

 

このプロセスを深める中で、他の事例の真似事でなく、

自ずと方向性が見えてくる。

 

②宇都宮市釜川エリアの事例

「EDGE OF CREATION」、「かけあわせるからおもしろい」など

キャッチコピーを立てながら地域の個性を共有。

→ブランディングとしてデザイン性を単に取り入れれば良いということではなく、自分たちの地域の個性・アイデンティティをどう表現共有することができるかが大切。

<本通りの個性への手がかり>

・地域の人の重なりから考える。「営む人」「暮らす人」「楽しむ・訪れる人」の交わる部分

・新しい拠点を考えるときに、単一ではなく多機能を持たせた場所にすべき

様々な視点から地域課題を検討すべき

・「賑わい創出」とよく言われるが、目標は何なのか?

数値(来客数、売上etc.)なのか、数では測れない出会いや関係性なのか

官民の意識のずれを減らせると良い。

 

 Key Points

・課題解決やデザインより「主体」の形成

・イベントより「仕組みづくり」

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簑田理香さん

出版社の編集者を経て、企業や自治体の広報・編集の仕事に携わる。2010年から益子の土祭に関わってきた。その中で益子の人と暮らしを伝える書籍『ミチカケ』の編集にも携わり、本通りで営むお店の方の取材も行ってきた。

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廣瀬俊介さん

建物の外の環境を形づくる環境デザイナー。

 

~廣瀬さんの仕事例~

都内のとあるマンションの周辺の植栽設計を行った。もともと街路樹のなかった道沿いにマンションを作る際、植栽を行う余地をマンションの領域から取り、歩道の環境を緑豊かなものにしてゆく。植栽は地域の植生を考慮して選択し、また雨水が地下に浸透しやすくし地下水を養うことで都市型水害への対策も施す。

<環境デザインの視点から気候変動対策を中心に>

益子の地域も近年の観測気温が年々上がっている。

 

街路樹の木陰、通り沿いのパラソルなどの対策があることで夏場に熱射病、熱ストレスの軽減になる。

 

ヒジノワの対策として、2階オフィスは断熱改修しており、外構には雨水を地下に流れやすいように工事をしている。

地下水は地温を下げる効果もある。

 

 

〜本通りにおいて街路樹のある通りにできる可能性について〜

現在トラックなども多く通る本通り。

その交通形態を改善し、大きなバイパス道路と役割を分け車中心から歩行者中心の生活路にしていくことも、話し合いによっては可能かもしれない。

交通量を減らした通りにおいて、意図的に速度を落とさせる構造物として街路樹を植える事例もある。

 

通りの緑化だけでなく、個別の建物の緑化でも室内温度が下げられる。地域の植生を考えた植物を選ぶことで、地域の個性も生まれてくる。地域の生態系を保ちながら、気候変動に対して植物がどのように適応してゆくかを見守ることが大切。

このような小さな気候変動対策は身近にできるのではないか。

<建築の視点からこれまでのヒジノワ改修の概要>

・空き家→土祭展示会場へ改修

町外からの人も含めて、のべ200人ほどのボランティア参加

キャッチコピー「心も体も真っ白に!

 

・コミュニティカフェの準備

閉業したお店から厨房機器を譲り受ける

給排水の配管を入れる

保健所の許可をクリア

 

・2階のシェアオフィス部分の機能を持たせるために改修。室内の土壁は益子の土を使用。

・建物全体の垂直水平を取り直す「屋起こし」を行った。

・屋根のラインを整えるため構造材から手を入れた。

・明治32年4月の記録のある材が使われている。

・2023年10月に雨漏りに対応するため瓦屋根とトイレ周りの改修を行った。

<取り組んできた建築例と使用する資材>

・鈴木稔さんのギャラリー(本通り)

八溝山系の南端に位置する石岡市の檜材×土壁に用いる益子の陶土を使用。

・「寿司富」さんの店舗(本通り)

こちらも地場材を使用。

山の管理を担う木こりの方達と直接関わり、木材の構造を確認しながら用いる。

・水戸市内の幼稚園

植物を屋根に乗せた草屋根の建物。

見た目に加え遮熱、ゆっくり雨水を排水する役割も。

都市部の洪水へリスクも考慮し、雨水浸透槽を十分に設けたり雨水の貯水槽を設けるなど、敷地内の雨水を地下にゆっくり返すための対策を行なっている。

植物の取り入れ方の検討や選定は廣瀬さんと共に実施。屋根に乗せるため、地域の植物の調査を行い、植物の採取は子どもたちも一緒に行った。

量産市販品でない地域の素材を扱ってゆくことは、 手間がかかることも多いが、個性のある材を丁寧に扱い適材適所で生かしてゆくことを大切にしている。山の管理や製材してくれる人たちを思うと、材がとても愛おしくなる。

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鈴木稔さんのギャラリー

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「寿司富」店舗

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髙田英明さん

<これからの本通りについて考えること>

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大塚さんのヒジノワとの関わりはシェアオフィスの利用者としてから始まった。

地域の中で、人の見えるところで作業していると声かけられたり、ふらっときた人との「生」のやりとりが生まれる。

→何か行うときに苦情が出るか出ないかはこういうことも関わっている。

 

子どもの自由の場、駄菓子屋のような場所があると良い

ヒジノワは現状どちらかというと観光客・外からの人向けのように思う。

住民が立ち寄りやすい場所は大切。

子どもたちにどんな環境を残せるのか考えている。

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今あるもの、古いものを上手に使って、個性的な場所が魅力的。

本通りは余白があり、歩きながら通るのに良い環境。

たまたま入ったら良いものがあったというような場所が良いのでは。

 

本通りのまちづくりという点で大切なことは、主体性=誰が何をやろうとしているのかということだと考える。

大塚康宏さん

鈴木稔さん

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