Talk Session #1
@ヒジノワCafe&Space
2022.10.17
Guest Speaker
田中さん悠樹さん・佳奈子さん
YOUNOBI
Midnight Breakfast
早瀬 友貴さん
Facilitator
中山 久美(民芸店ましこ)
遠藤康一(宇都宮大学)
大嶽陽徳(宇都宮大学)
Cooperation
宇都宮大学地域デザイン科学部建築都市デザイン学科学生










第1回トークセッションには、田町のフレンチカフェ&ビストロ「YOUNOBI」田中悠樹さん・佳奈子さんご夫妻、同じく田町のアメリカンなお菓子とドリンクスタンド「Midnight Breakfast」早瀬友貴さんをお招きし、益子本通り周辺で起業したきっかけや今後の展望などについてお話を伺いました。
YOUNOBI 田中さんご夫妻
・益子出身で益子が好き。「移民のまち」という感覚がある。海外の人も集まってくるので出戻りでも受け入れてくれる。観光地で役に立てると思った。
・当初出店を考えた物件は築100年くらいで、お客さんを招く施設として建て替えを決断。
・益子は交通の便が良くないが直線距離では東京からそう遠くない点に可能性を感じた。
・最近は若い人も楽しむエリアであり、自分がやっていることはそうした若い人にも響くと思った。
・益子に戻る以前、埼玉から東京の職場に通い通勤時間と労働時間が増えた。土地が安いということもあり益子に決めた。
田中悠樹さん
・実家にいたときは深く考えたことがなかったが益子に引っ越してからは、鹿島神社が勝利の神様であること、素敵な店が点在していること、古い家屋がきれいなこと、その一方で新しい家もけっこうあることなど、いろいろな発見があり本通りの多様性を感じた。
田中佳奈子さん
・益子と言えば城内坂で、本通りはやきものライナーでの通過点で閉まっている店が多いという印象だった。住んで、歩くようになってからは、裏道りに雑貨屋や飲食店などのこだわった魅力的な店があったり、歴史がある店もあるという印象。
早瀬友貴さん
・住む前はクルマで来ることが多かったので、通り道という印象。土祭に関わるようになり、チラシ配りで自転車でまわったりしているうちに、可能性しか感じないと思うようになった。
・台湾に留学したときも様々なお店があって、そういうことを益子でもやれたらいろいろな人が来るようになると思った。
田中悠樹さん
・陶芸のまちとして全国的に名が知られ、城内坂という完成された場所があり、次に何をやるかが課題。陶器だけじゃなく、革製品やお菓子など自分でモノをつくることにチャレンジしている人がいる。そうした、地域でつくる専門店街のようなもの。お店だけではなく新しい家もあるという、京都のような制約のない新しいまちにしていく。
・ここでお店を開きたいという人が多く、嬉しさと驚きがあり、盛り上がってほしいという期待がある。
・陶器だけでなく、いろいろな店が並び、お店どうしのつながりがあり、ひとつのまとまりがあると、来てくれる人もホッとすると思う。通り全体で楽しめるまちになってほしい。
早瀬友貴さん
・店をやってみて、まちの人が個人商店を好きで、個人商店を利用してくれる。そうした点が益子らしい良さだと感じる。
・ジャンルを問わずいろいろな人がお店を開いている通りになったらおもしろい。
Midnight Breakfast早瀬友貴さん
・真岡出身なので益子焼は知っていたが身近ではなかった。ゲストハウスで働いていた時に外国人の女性が益子に行きたいと話していた言葉が心に残っていた。大人になって陶器市に来たりして、子どもの頃とは違うイメージになってきた。
・地域おこし協力隊で益子町に関わるようになった。土祭などに関わりながら外に発信することにも関心を持った。小さい頃からお菓子など何かをつくってきた経験を活かしたいと思っていた。
・住む場所として町内の一軒家を借りることができた。窯やお菓子をつくる工房がある家で、自分のスキルアップをしながら出店のタイミングを見計らっていた。そうしたところにチャレンジショップに出店する機会を得た。
本通りに出店した理由

本通りのイメージ
本通りでの夢

参加者の声
-
多様性のある本通りというフレーズが印象に残った。城内坂への通過点という意見があるが、本通りを楽しみながら歩けるようにすると良い。
-
空物件があっても土地と建物の所有者が違う、かなり傷んでいて使えないという問題がある。ニーズに対して空店舗、空家が不足していることがわかった。
-
昔は生活に必要な店がたくさんあり夕方には道端に車を停めて買い物する人などで混んでいた。駐車場のあるスーパーができてからは賑わいがそちらに流れていった。
-
出店に際してどこに相談すればいいのかわからない。情報発信をして欲しい。一年でも早く益子で店を開きたいと思っている。
-
益子はこだわりを持っている人が好きそうな町という印象。魅力的な町なので若者が集まると思う。元気な町にするには元気な人を呼び込める支援があると良い。
-
レトロな雰囲気が魅力なのでそれを活かしていけると良い。真岡の門前地区のように次々にお店ができ町が生き返ると良い。地元の人が間に入ってくれると話が通じやすいと思う。
-
実家の周りは店が減り、夜は真っ暗である。若い人にお店をやってもらったら明るくなる。そうした人と地元の人のコミュニケーションがとれて明るい町になってほしい。
